あがっと池は黒目川源流にある湧水スポットで、毎年夏〜秋ごろにいくらかの出水が見られる貴重な泉です。今でも数年に一度、多雨な年に満水になることがあり、澄んだ水が池の底からプクプク湧き出す様子が見られます。
私有地のため、長い間一般公開はされていませんでしたが、2024年から隣接する市の散策路が開放され、誰でも見学可能になりました。ただし見学可能なのは柵の内側(市の所有地)からです。あがっと池自体は私有地内にあり、一般の方が柵を超えて池に入ることはできません。
例外的な私有地側からの撮影について:
地元の水と景観を守る会が年に数回の池の落葉掃除や竹間伐などの手入れを行っており、本ページに掲載している私有地側の写真はボランティア活動の際に撮影したものになります。興味ある方はぜひご参加ください。
「あがっと」の呼び名は、黒目川の上流にある家を指す「上っ戸」から来ています。新青梅街道が建設されるよりも昔、あがっと池のそばに関東最大級の規模を誇る茅葺き民家がありました。現在、その民家は所沢に移築され「黄林閣(柳瀬荘)」として東京国立博物館が管理しています。
あがっと池 見取り図 (Coming soon…)
あがっと池の湧水スポット周辺マップです。Googleマップで開く
2024年から、黒目川源流沿いの遊歩道「さいかちの道」の途中にあるフェンス扉が開放され、市の所有地側からあがっと池の南端を臨むことができます。まだ看板などはなく整備も進んでいませんが、柵を超えない(私有地に入らない)、自生する野草を踏まない、ゴミを捨てないなどのマナーを守ってお楽しみください。
番号のある湧水の正式名称は次のとおりです:
KG-2 越処橋上流左岸 (通称あがっと池)
KG-2 越処橋上流左岸 (通称あがっと池)
あがっと池の湧水ギャラリー (Coming soon…)
湧水へのアクセス
西武新宿線
小平駅から徒歩25分くらいです。近くはないですが歩いて行ける場所にあります。途中、さいかち窪(黒目川源流)なども見学できるおすすめルートです。
花小金井駅北口からバスで滝山団地方面に乗って「滝山営業所」まで行く方法もあります。(本数多い)
西武池袋線
東久留米駅西口からバスで来る場合は、以下の2通りの方法があります。
・②番のりば「久留52」に乗って終点の「滝山営業所」で下車。(本数多い)
・①番のりば「武21」で「柳窪一丁目」で下車。(本数少ない)
いずれの場合も「第十小学校」側から黒目川の遊歩道(さいかちの道)に入るルートになります。
ガイドマップ配布
東久留米市役所など、市の公共施設で散策ガイドマップ「わくわく歩くるめマップ」を配布しています(あがっと池は載ってませんが散策路が分かります)。柳窪周辺では西武地域センター、わくわく健康プラザ等にも置いてあります。下記の参考文献・ガイドのリンクからPDFダウンロードも可能です。
近隣の湧水スポット
あがっと池の付近にある主な湧水スポットです。黒目川沿いではさいかち窪、柳窪天神社の湧水をめぐるのもおすすめ。徒歩圏に西妻川源流の白山公園もあります。



参考文献・ガイド
わくわく歩くるめマップ 4. 下里コース&柳窪コース (PDF・東久留米市発行) ※あがっと池の記載なし
東久留米の湧水マップ (東久留米市市民環境会議 水とみどり部会 調査・編集)