黒目川源流域にある柳窪(やなぎくぼ)天神社の湧水は「東京の名湧水57選」に指定されています。黒目川天神社前の湧水とも呼ばれます。
湧出が見られるのは6月〜10月ごろと期間限定です。昔はもっと水量があったそうですが、現在の湧出量は少なめで、しばしば上流よりも水量が少ないことがあります。(不思議ですが、高低差の問題ではなさそう)
夏になって水が流れ出すと、川底のあちこちからからぷくぷくと小さな泡が湧き出しているのが見えます。川底からの小さな湧出は天神橋のあたりでも観察できるため、天神社エリア一帯が湧水スポットといえそうです。
柳窪天神社の湧水 見取り図
柳窪天神社の湧水スポット周辺マップです。Googleマップで開く
このあたりの黒目川沿いには「さいかちの道」という遊歩道が整備されており、迷うことはありません。また、周辺には緑地保全地域が多くあります(立入禁止)。特に天神社周辺は高さ30mを超すような大きな樹木が多数あり、みどりの神殿のような景観が残されています。
番号のある湧水の正式名称は次のとおりです:
KG-3 天神社前右岸
KG-4 天神橋下流左岸
KG-3 天神社前右岸
柳窪天神社の湧水は綺麗に整備されています。
KG-3 天神社前右岸とありますが、岸だけでなく川床などあちこちから少しずつ湧きだしています。
写真は6月ごろ、湧出しはじめた頃です。
以降、それほど水量が増えることはありませんが、晩秋まで湧出がつづきます。
KG-4 天神橋下流左岸
KG-4 の湧水地点に立て札などはなく確認しづらいですが、天神橋下流にはいくつか湧出ポイントがあります。
写真はKG-4の近く、天神橋すぐ下流の少し深くなっている場所です。ここは緑地保全地域の水路と合流している場所なので水量多めです。
柳窪天神社の湧水ギャラリー
季節ごとに趣のある風景が楽しめます。
湧水へのアクセス
西武新宿線
小平駅から徒歩30分くらいです。近くはないですが歩いて行ける場所にあります。途中、さいかち窪(黒目川源流)なども見学できるおすすめルートです。
花小金井駅北口からバスで滝山団地方面に乗って「滝山営業所」まで行く方法もあります。(本数多い)
西武池袋線
東久留米駅西口からバスで来る場合は、以下の2通りの方法があります。
・②番のりば「久留52」に乗って終点の「滝山営業所」で下車。(本数多い)
・①番のりば「武21」で「柳窪一丁目」で下車。(本数少ない)
いずれの場合も「第十小学校」側から黒目川の遊歩道(さいかちの道)に入るルートになります。
ガイドマップ配布
東久留米市役所など、市の公共施設で散策ガイドマップ「わくわく歩くるめマップ」を配布しています。柳窪周辺では西武地域センター、わくわく健康プラザ等にも置いてあります。下記の参考文献・ガイドのリンクからPDFダウンロードも可能です。
近隣の湧水スポット
柳窪天神社の付近にある主な湧水スポットです。黒目川沿いではさいかち窪をめぐるのもおすすめ。徒歩圏に西妻川源流の白山公園もあります。
参考文献・ガイド
わくわく歩くるめマップ 4. 下里コース&柳窪コース (PDF・東久留米市発行)
東久留米の湧水マップ (東久留米市市民環境会議 水とみどり部会 調査・編集)